一般社団法人日本ビジネスメール協会は、日本で唯一のビジネスメールの教育者を養成する専門機関です。コミュニケーション、書き方、効率化を指導するプロフェッショナルを育成し認定を行ないます。

花井 美代子(はない みよこ)

認定講師資格を2013年9月に取得された花井美代子さんに、資格取得のきっかけや講師として活動する際の目標などについてお話を伺いました。花井さんは、これまで医療系サービス会社の取締役として人事、社員教育に携わった経験をお持ちです。医療業界における人事・社員教育の経験を活かした豊富な事例に基づき、実践的な指導ができる講師としての活躍が期待されています。

お仕事について

現在のお仕事についてお聞かせください。

10年近く医療系のサービス業界におりまして、取締役などを務めた後、ビジネスマナーの講師として独立いたしました。

これまでのお仕事のキャリアから認定講師を目指すことになったきっかけなどを教えていただけますか。

はい。会社員時代に、いま考えたら青くなるようなことを私自身がたくさん経験したことが、ビジネスメールを本格的に学ぶきっかけになっています。

差し障りのない範囲でお聞かせいただけますか。

では、ひとつだけ。全社員あてに一斉のお知らせメールがきた際、私は、そのメールを差出人の方とのマンツーマンのメールだと勘違いして失敗したことがあります。相手の方とは普段から非常にフランクに話していたため、いつものノリで軽い内容のメールを作成してポチッと返信しました。これが全社員宛てに返信メールを送ったことになってしまっていたんですね。

それは、驚かれたでしょう。一度、送信ボタンを押したら取り消せませんから。やはり慌ててしまいますよね。その後、どうなりましたか。

当時、私は総務部でしたが、社長、副社長から「花井、これはどういうことかな?」と言われ、フロアの向こうのほうから「花井さん、おもしろいっす」という声がかかってくるし、みなさんに平謝りしました。恥ずかしくて穴があったら入りたい気持ちでしたね。

きっと同じような経験をした方も多いのではないでしょうか。


そう思います。ただ、私の場合は、幸いにも誰かを否定したり攻撃する内容ではなく、お調子に乗った花井という内容だったので大事には至りませんでした。それでも、注意不足だったことは間違いがないので反省しています。

役員になられてからも、ビジネスメールでのやり取りで、いろいろと感じられることがあったのでしょうか。

役員になってからは、ビジネスメールの種類が変化したことで戸惑いと気づきがありました。CC(カーボンコピーの略。TOで指定した送信先以外にも、送っておきたい相手などがいる場合に使用する機能)によって、私に共有認識を求めるメールが非常に増えたためです。そうすると、普段のちょっとした会話では分からない、その人の考え方や本質的な資質が垣間見えるんですね。

たとえば、どのような場合でしょうか。

一対一で話しているときに「この子は素晴らしいな。本当に将来が楽しみだわ」と思っていた人が、がっかりするような内容のメールを書いていると分かったりするのです。たとえば、何度も何度も読み返さないと分からないほど長文の中に、アポイントなど重要なことが書かれている。何かトラブルがあった場合、自己弁護ばかりして誰かを傷つける内容を、メールに平気で書くといったような。

ビジネスメール実態調査の結果からも分かるように、メールのリテラシーを教わる機会を与えられている人は少ないですからね。

そうなんです。社内メールならまだしも、これがもし、社外宛のメールだったらと考えたら恐ろしい気持ちになりました。普段の癖や考え方などがメールにも表れると私は考えます。同じようなことを対クライアントに行った場合、その従業員一人が悪く言われるだけではなくて、会社全体の損失になってしまうのではないかと。

そうした危機意識から、認定講師資格の取得を考えられたわけですね。


最初から認定講師資格の取得まで考えていたわけではなく、何とかして社内のメールリテラシーを上げていきたいというレベルでした。当時は私自身に正確な知識がなく、論理的な説明ができず歯がゆい思いでした。その思いから、最初の一歩として、まずはビジネスメールコミュニケーション講座(ベーシック編)を受講し、自分が学んだことで自信を持って社員たちに「ここは気を付けてね、こういうふうにしてみたら」と言えるようになることを目指していました。

認定講師を目指したきっかけ

それでは認定講師を目指すようになったきっかけは、どのようなことからでしょうか。

社員に指導しているうちにだんだんと、もっと多くの人に伝えたいなという気持ちが膨らんできたんです。というのは「問題があるな」と感じるメールを書いている方というのは、自社の社員だけではないと気付いたからです。取引先、仕事のご依頼先、そういう方々からいただくメールにも、かなり残念な内容のものが散見されました。

社外の方も含めて、より多くの方にビジネスメール教育を広げたいという気持ちが強くなった、ということですね。

はい。自分に指導できる資格があれば、残念なメールを書いている方に気が付いたときに「実は、私、日本ビジネスメール協会の認定講師なんですけれど、こういうふうにするといいみたいですよ」とお伝えすることも可能ですよね。それであれば「あっ、そうなんですか」というふうに受け止めやすくなるかなと。そんな思いもあって、勉強して認定講師の資格を取得いたしました。

実際に認定講師の養成講座を受講された感想としては、いかがでしょうか。

養成講座を受講すると、ビジネスメールコミュニケーション講座(ベーシック編)で学んだことを、もっと深く掘り下げて解説を受けますので、さらに自分自身の学びが深まりました。頭では分かっているつもりでも、実際に人にお伝えするときに困る場面がありましたが、ここで論理立てて解説する方法を学べたことは大きな利点でした。私自身は、パソコンに特別強いわけではなく一般レベルなのですが、基礎的なパソコンの使い方、メーラーの使い方など、受講生から質問される可能性があるところなどについても、きちんと理解できるように教えていただけたのが非常に良かったと思います。

養成講座を受講した後の認定試験については、いかがでしたか。

この認定試験ほど私の中でハードルの高いものはなかったですね。人前で話すということ自体は経験があり苦手意識はないのです。ただ、自分が勉強してきたことを、ちゃんとカリキュラムにのっとって正確に、きちんと時間内にお伝えするということが、ものすごく難しくて。

講演時間は2時間と決められていますからね。ご自分の体験談をたくさんお持ちの方ほどネタが多いので、何を語るのかを厳選する必要がありますね。

そうなんです。本当に「ここはもっと詳しく言いたい」とか「ここはもっと事例を挙げていくと分かりやすいんだろうな」とか頭の中ではいっぱい想像が膨らむんです。でも、現実には2時間以内できっちり終わらせなければいけない。そうすると「ここは絶対に落としちゃいけない」というポイントを自分の中で本当に取捨選択して、この時間内に分かりやすく詰め込む必要があり、それがとても難しかったです。

講師には、異なる状況に臨機応変に対応できる資質も必要ですね。


そうですね。本当にいろいろな受講者さんがいるでしょうね。特にオープン講座の場合は、業種もキャリアもパソコンの習熟度も違うでしょうし、講座受講の目的も違いますよね。「自分で勉強しなきゃいけないぞ」と思って来ているのか、上司に言われたから来ているのかによっても異なります。たくさんの方にスクール形式で同時にお伝えする場合、どういうところに気を配っていけばいいのかということが、毎回毎回悩むところですしハードルなんだろうなと。

今後、講師として活動されていくにあたって、花井さんの目標をお聞かせください。

はい。私はここ10年近く医療系サービスの業界を見てきて、問題意識を高めてきました。医療系、特に臨床に関わる方は専門的な勉強を積んだスペシャリストですが、メールリテラシーとなると、サラリーマンやOLよりも不足している部分があると感じています。医療業界は、医師や看護師だけではなく、そこに付随する関係性を持った方々も多いのです。このような状況で現在、医療業界では、予約やちょっとした質問もメールで行われることも随分多くなりました。ビジネスメール教育はますます重要になるため、このような方々に知識を広げていく活動ができればと考えています。

医療業界の知識が豊富な点は花井さんの強みですね。


私自身、企業の役員として経営側に立っていた経験上、社長さんや教育担当者のお気持ちがよく理解できますから、そういう立場の方々のご相談にのりながら、社員教育の方向性に関してもアドバイスが可能です。私は社会の中で、いかに貢献できるかということを自分自身のテーマとして掲げていますし、社会人としての今まで蓄積を多くの人に伝えたい気持ちがあります。「この人と仕事をして良かったな」、「本当にこの人が部下で良かったな」、「この人が上司で良かったな」、「この人が担当者でいてくれて良かったな」こんな風に思ってもらえるビジネスパーソンを育てるお手伝いをしたいというのが、この先10年の私の計画です。こんなビジネスパーソンが世の中にいっぱいいてくれたら、きっと社会がもっともっと楽しくなるんじゃないでしょうか。

ありがとうございました

(2014年7月インタビュー)



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